Webサイトを対象にしたサイバー攻撃の増加により多くの運営者がその危険性を認識していることから、Webサイトのセキュリティを強化するWAF市場が拡大しています。
本稿では、EGセキュアソリューションズ株式会社が提供するホスト型WAF「SiteGuard Server Edition」のメジャーバージョンアップとなるVer5.00ついて、便利な新機能をご紹介します。
SiteGuard Server Editionとは
SiteGuard Server Editionは、ウェブサーバー(Apache/Nginx/IIS)のモジュールとして動作するホスト型のWAFです。攻撃パターンを定義したシグネチャをもとにHTTP/HTTPSのリクエストを検査するシグネチャ検査機能を主としています。
Webサーバー上にインストールして利用しますので、各サーバー毎にインストールする必要がありますが、最もシンプルな構成で、専用ハードウェアの設置やネットワークの変更が不要であるという利点があります。
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といったWebアプリケーションの脆弱性からウェブサイトを保護するのはもちろんのこと、脆弱性診断で発見されることの多いクリックジャッキング対策やヘッダ情報・CookieのSecure属性不備などにも対応し、安心・シンプル・最適にWebサイトのセキュリティを向上できる製品です。
製品詳細:ホスト型WAF「SiteGuard Server Edition」
SiteGuard Server Editionのライセンス
SiteGuard Server Editionは、標準ライセンスの場合、製品をインストールするウェブサーバーのOS数でライセンスをカウントします。そのため、ウェブサーバー上にインストールするServer Editionのライセンスは、必然的にウェブサーバー数とライセンス数がイコールとなります。
大規模ライセンスのほか、クラウド・ホスティング事業者様などでサービス利用を検討されている場合には、サーバー数やユーザー数に応じた特別ライセンスでご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
SiteGuard Server Edition Ver5.00の新機能
SiteGuard Server EditionのメジャーバージョンアップとなるVer5.00では以下2つの新機能があります。
Cookie保護機能
Webアプリケーションからクライアントへ発行するCookieを暗号化することで、Cookieの改ざんや書き換えによる攻撃を防ぎます。このほか、指定したCookieについて、Secure属性を追加する設定も可能です。
特にCookieのSecure属性不備は、脆弱性診断により指摘されることの多い項目となっていますので、セキュリティ対策をWAFの管理画面から簡単に設定できるのは一つのメリットです。
応答ヘッダの追加・削除機能
HTTP応答ヘッダについて、指定したヘッダの追加と削除ができるようになりました。クリックジャッキング対策に必要なX-Frame-Optionsの追加など、ウェブ管理画面から簡単に設定することができます。
エンジニアの視点では、あたり前で簡単な設定かもしれませんが、ヘッダ情報の不備も脆弱性診断で指摘される定番項目となっています。PHPのバージョンを隠蔽したり、セキュリティに有効なヘッダを簡単に付与できることは大きなメリットになります。
おわりに
いかがでしょうか。WAFというとSQLインジェクションなどのウェブアプリケーションを悪用する攻撃を検出し・防御する製品という印象が強いと思いますが、それだけでなくWebセキュリティに有効な様々な機能を備えている製品があります。
Webセキュリティに関するご相談がありましたら、ぜひEGセキュアソリューションズ株式会社までお問い合わせください。
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