セキュリティ事故による二次被害
セキュリティ対策を怠ると、セキュリティ事故が起こり得ます。セキュリティ事故の怖いところは、その損害が直接的なものにとどまらないことです。ここからは、セキュリティ事故の二次被害について詳しく解説します。
社会的信用の失墜
サイバー攻撃によってセキュリティ事故が起きれば、企業は築き上げてきた信用を一気に失うことになります。企業のイメージダウンは、避けられません。「情報漏洩を起こすような、ずさんな会社」という印象を持たれても仕方がないことです。
セキュリティ事故によってサイトが改ざんされたり、情報が漏洩したりすれば、失墜した信用を回復するまで長い時間がかかります。大手なら資金力があるためしばらくは耐えられるかもしれませんが、イメージダウンによって売上が落ちれば、中小企業は倒産に追い込まれる可能性もあります。
加害者になってしまう可能性
セキュリティ事故が起きたことで、今度はウイルスなどの不正なプログラムをばらまく加害者になってしまう可能性さえあります。ウイルスに感染したパソコンを使い続ければ、社内ネットワークの中でウイルスを拡散してしまう恐れもあるでしょう。
特に注意したいのは、自社で運営・管理を行うWebサイトが改ざんされた場合です。サイト自体が訪問者に対してウイルスをばらまく場所になる恐れがあり、悪意はなくても知らないうちにウイルスを広げてしまっている可能性があるのです。
公的処罰
セキュリティ事故が重大な事件として報じられた場合、事業に関する免許の停止や取消、行政指導による業務停止などの処分を受ける可能性もあります。
ずさんなセキュリティ対策に対して行政指導が入ったとなれば、個人情報などの大切なデータを雑に扱っていたことが広く世間に知られることになります。厳しい公的処罰を受けて深く反省したとしても、事業の再起は難しいでしょう。
セキュリティ対策をする上で意識したい3つの要素
セキュリティ対策をする際は、以下の3つの要素を意識することが大切です。
- 機密性(Confidentiality)
- 完全性(Integrity)
- 可用性(Availability)
機密性とは、権限を持つ者や許可を得た者だけがデータにアクセスできるようにすることです。誰でもデータを閲覧できたり、書き換えたりできるようにしておくと機密性が保たれず、情報漏洩につながります。
完全性とは、システムが保有しているデータが完全なものであるということです。データの完全性を保障することで、不正アクセスや第三者によるデータ破壊を防ぐことができます。
可用性とは、権限を持つ人が必要に応じて、いつでもデータにアクセスできるようにすることです。あらゆるデータ保有システムが常に作動している状態を維持できれば、可用性が高いといえます。
これらの要素を意識してセキュリティ対策を行うことが非常に重要であり、不可欠なのです。
危機感を持って早めのセキュリティ対策を
セキュリティ対策は、コストカットの対象になりがちです。しかし、情報社会においては情報漏洩やデータ改ざんに備えて、情報セキュリティにコストをかけることを怠ってはなりません。これは、将来の信用を獲得するための「投資」なのです。情報社会における経営者やサイト運営者は、想定されるリスクに適切に備えることが求められているのです。
現段階で社内のセキュリティ対策が万全でない場合は、早急に手を打つべきです。EGセキュアソリューションズは、サイバーセキュリティの専門企業です。サイバーセキュリティ対策をご検討される際は、ぜひご相談ください。