【セキュリティ対策の必要性】知らないうちに負っている重大なリスク

 2022.01.24  2024.04.26

昨今の情報社会では、「情報セキュリティ」という言葉をよく耳にします。

よく聞く言葉ではありますが、情報セキュリティ対策として何を実践していくべきなのか、本当に必要かどうなのかが分からなかったりすることで、ついセキュリティ対策サービスやツールの導入などを先送りにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。今や経営者やサイト運営者にとって、Webサイトのセキュリティ対策は極めて重要な課題の一つになっています。

そこで今回は、セキュリティ対策の必要性について解説します。セキュリティ対策を行っていなかった場合に起こりうるリスクについて理解を深め、その必要性について改めて考える機会にしてみてください。

企業におけるセキュリティ対策の現状

経営者やサイト運営者にとって、情報セキュリティは大きな悩みの一つでしょう。今よりも強化するべきなのか、その必要性は本当にあるのか、あるとすればどのような対策を講じるべきか、わからない方は少なくないはずです。情報セキュリティについて詳しくなければ、なかなかセキュリティ対策の強化や徹底に向けて動き出せないでしょう。

多くの経営者やサイト運営者が、このような悩みを持っています。その実態を詳しく見ていきましょう。

セキュリティ対策が遅れている傾向がある

実際のところ、セキュリティ対策は多くの企業で遅れているといえます。IT技術が急速に発展している現在でも、「ようやくパソコンを扱える人間が増えてきた」という中小企業は少なくありません。

そのためセキュリティ対策は、現場の従業員の知識不足や予算の都合で後回しにされることが多いです。ITに縁遠い業種であればあるほど、「多分大丈夫だろう」と見過ごされてしまいがちなのです。

しかしセキュリティ対策が遅れたままでは、今後多くの問題が生じる可能性が高くなります。次項では、セキュリティ対策をしないリスクを踏まえて、セキュリティ対策の必要性を見ていきます。

なぜセキュリティ対策が必要なのか

情報セキュリティは、今や企業の社会的責任の一つといえます。情報セキュリティは、もはや自社だけの問題ではなくなっています。

セキュリティに脆弱性があることで情報が漏洩してしまうことがあれば、顧客や取引先、委託先など、会社に関わる多くの人に甚大な損害を与えます。その損害は、ひいては自社の損害につながります。

情報漏洩やデータの改ざんなどは、会社の信用を失墜することになり、「重要なデータを雑に扱う会社」というレッテルを貼られ、築いてきた信用が一気に崩落してしまいます。これによって企業の業績が悪化し、最悪の場合は倒産に追い込まれます。

このようなトラブルを未然に防ぐために、社会的責任として行っておくべきことが情報セキュリティなのです。

セキュリティ対策をしない企業が負っているリスク

セキュリティ対策をしないでいることは、企業を危険にさらしていることと同義です。危険を回避するためには、どのようなリスクがあるかを知る必要があります。

情報漏洩

ニュースなどで報じられることが多い情報漏洩は、広く知られているリスクです。セキュリティ対策を怠ると機密事項の流出、顧客の氏名や住所、電話番号、クレジットカード番号といった個人情報が漏洩する恐れがあります。

このような情報漏洩が起これば、間違いなく重大なセキュリティ事故として扱われます。漏洩したデータ件数が多い場合は、連日ニュースや新聞、ワイドショーなどで報じられ、会社の信用が著しく失墜することになります。

このような情報漏洩は、業務用PCや自社のWebサイト、サーバーなどさまざまな場所で起こり得ます。それらに何らかの脆弱性があり、悪意をもって攻撃されると、いとも簡単に機密情報や個人情報を盗まれてしまうのです。

業務停止

サイバー攻撃を受けると、社内で業務に使っている重要なシステムがダウンしてしまう恐れもあります。内部のプログラムを書き換えられたり、データが破壊されたりすれば、復旧するまでは業務を停止せざるを得ません。

システムが停止すれば、業種によってはその間、まったく業務を行うことができなくなります。業務停止が長引けば、売上ダウンや信用失墜は避けられません。

すぐに復旧できるサイバー攻撃ならまだしも、場合によっては復旧するまでに何日もかかることがあります。このようなトラブルが発生すれば、致命的なダメージを負う可能性さえあるのです。

サイトの改ざん

サイトの改ざんは、脆弱性を悪用する攻撃のほか、攻撃者がサイトの管理者権限を乗っ取ることなどで起こります。何らかの方法で管理者のアカウント情報を入手し、攻撃者は管理者になりすましてサイト情報を改ざんするのです。

SNSアカウントの乗っ取りも、基本的には同じです。SNSでウイルス付きのダイレクトメッセージを送ったり、不快な情報や画像を投稿したり、乗っ取られたアカウントを不正に悪用します。

サイトの改ざんやSNSの乗っ取りが起こると、サイトやSNSを訪れた人がそれを知ることになります。これによってセキュリティ対策の甘さが露呈することになります。 

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セキュリティ対策を怠ると、セキュリティ事故が起こり得ます。セキュリティ事故の怖いところは、その損害が直接的なものにとどまらないことです。ここからは、セキュリティ事故の二次被害について詳しく解説します。

社会的信用の失墜

サイバー攻撃によってセキュリティ事故が起きれば、企業は築き上げてきた信用を一気に失うことになります。企業のイメージダウンは、避けられません。「情報漏洩を起こすような、ずさんな会社」という印象を持たれても仕方がないことです。

セキュリティ事故によってサイトが改ざんされたり、情報が漏洩したりすれば、失墜した信用を回復するまで長い時間がかかります。大手なら資金力があるためしばらくは耐えられるかもしれませんが、イメージダウンによって売上が落ちれば、中小企業は倒産に追い込まれる可能性もあります。

加害者になってしまう可能性

セキュリティ事故が起きたことで、今度はウイルスなどの不正なプログラムをばらまく加害者になってしまう可能性さえあります。ウイルスに感染したパソコンを使い続ければ、社内ネットワークの中でウイルスを拡散してしまう恐れもあるでしょう。

特に注意したいのは、自社で運営・管理を行うWebサイトが改ざんされた場合です。サイト自体が訪問者に対してウイルスをばらまく場所になる恐れがあり、悪意はなくても知らないうちにウイルスを広げてしまっている可能性があるのです。

公的処罰

セキュリティ事故が重大な事件として報じられた場合、事業に関する免許の停止や取消、行政指導による業務停止などの処分を受ける可能性もあります。

ずさんなセキュリティ対策に対して行政指導が入ったとなれば、個人情報などの大切なデータを雑に扱っていたことが広く世間に知られることになります。厳しい公的処罰を受けて深く反省したとしても、事業の再起は難しいでしょう。

セキュリティ対策をする上で意識したい3つの要素

セキュリティ対策をする際は、以下の3つの要素を意識することが大切です。

  • 機密性(Confidentiality)
  • 完全性(Integrity)
  • 可用性(Availability)

機密性とは、権限を持つ者や許可を得た者だけがデータにアクセスできるようにすることです。誰でもデータを閲覧できたり、書き換えたりできるようにしておくと機密性が保たれず、情報漏洩につながります。

完全性とは、システムが保有しているデータが完全なものであるということです。データの完全性を保障することで、不正アクセスや第三者によるデータ破壊を防ぐことができます。

可用性とは、権限を持つ人が必要に応じて、いつでもデータにアクセスできるようにすることです。あらゆるデータ保有システムが常に作動している状態を維持できれば、可用性が高いといえます。

これらの要素を意識してセキュリティ対策を行うことが非常に重要であり、不可欠なのです。

危機感を持って早めのセキュリティ対策を

セキュリティ対策は、コストカットの対象になりがちです。しかし、情報社会においては情報漏洩やデータ改ざんに備えて、情報セキュリティにコストをかけることを怠ってはなりません。これは、将来の信用を獲得するための「投資」なのです。情報社会における経営者やサイト運営者は、想定されるリスクに適切に備えることが求められているのです。

現段階で社内のセキュリティ対策が万全でない場合は、早急に手を打つべきです。EGセキュアソリューションズは、サイバーセキュリティの専門企業です。サイバーセキュリティ対策をご検討される際は、ぜひご相談ください。

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